リューチ日記

留置所生活経験日記

25日-6:留置所生活15日目

「天翔ける倭寇」を読み終わった後、親父が差し入れてくれた「真田太平記」を読み始めた。本も意外と臭いのつくものらしい、実家でかいだような香り、父の香水のような気もするけど、車の芳香剤の香りのような気もする。そんな香りが強くついてた。真田太平記は初めて読むけど、真田丸(すごいゲシュタルト崩壊を起こしている さなだ?真田?合ってる?)NHKの大賀ドラマは見ていた。父の影響。おもしろかったし好きだったけど、見てもいいテレビの数少ない一つだったため、妹が勉強をしない楯として使うことも多く、僕がやることが残っている日は少しキレながらも見ていた。(そっちに気をとられて、課題に取り組めなかった。リビングで勉強していた。ため)太平記の方を読み始めて150ページくらいだけど、だいぶおもしろい。ドラマを見る前に読んでおきたかった。読みながらドラマも見直そう。(データ残ってるかな?オンデマンドに残ってるか)

 今も、9・11番辺りが8番さんの真似をしていびっている。その気持分かるけど、余所で聞いていて、良い思いはしない。不快。ただ、その8番さんエピソードで笑ってしまった。8番さんはたぶん2室の人。留置所ではニベアのスキンミルクを買えるんだけど、彼はそれをなめてしまうらしい。少し笑ってしまった。自分も使っているんだけど少し溶けかけた、角の立たないホイップクリームみたいな見ためではある。それに「ミルク」って入ってると食べちゃいたくなるけど、さすがに、顔や、肌に塗るものだし...なめちゃだめでしょってつっこみたくなってしまう。担当さんたちも、8番さんがなめちゃわないように、使い終わった頃に回収するようにしているみたいだ。

 長い土日もそろそろ終わる。一冊目のびんせんも使い終わった。他の用途に使ったのもあるけど、まぁまぁ、量書いたんだな。

 そういえば今ワンピは29巻らしい。誰が読んでるのかは分からない。3か4室の人。

図25-④:部屋数と部屋名、各部屋にいる人(ちょいちょい入れ替わりもあるらしい)

 

25日-5:留置所生活15日目

 別の房の人と担当さんの話を聞いていて思い出したんだけど、診料(漢字わかんない。診察のこと)の日がある。周期は知らないけど、定期的にあるみたい。時間帯は決まってない(らしいと聞いた)。診療(思い出した)室に、お医者さんが聞て、留置している人の胸の音を聞いて(聴診器)血圧、脈拍を測る。風邪等の症状を伝えると薬を出してもらえるようだ。先週、自分も初めて受けた。

 考えながら話すのは苦手。思ったことをそのまま口にしてしまうか、だまり込んでしまうか。考えて話そうとすると会話が止まる。要するにたぶん、頭の回転は遅め。

 最近、気にしていることがある。持って入れないもの、差し入れできない物(どちらも留置所内に)の話は聞くけど、持って出られない物はあるのだろうか。始まりは未来への自分への手紙、途中から日記になったこの文章だけど、もし、持ち出せないと少しさみしい。良い時間潰しにはなっているけれど。持ち出す時に検閲入るなら、見る人も大変だろうな。他人に読ませるつもりは無く、字も汚いし。伺より量が多い。それが終わるまで開放されないのだとしたら、日をまたいでしまうかも。まぁ、出られ”たら”の話。

 本読もうかな。でも、父からの課題もできていないし。人が創ったものを楽しむより、自分で何か生み出す方が有益な時間だと思える。でも、息抜きも必要か、本を持ってきてもらおう。

25日-4:留置所生活15日目

 昨晩の夢のこと記録しようかな、、、。(内容は留置所とは関係ない。)

 留置所でのねむりは浅いと思ってる。寝た数だけ夢を見るから。初めてだが、昨晩は2度寝しかしなかっ。た9時には寝たのだが、その後起きたのが3時。嬉しかった。また、寝れば次は起床時刻も近いから。ただ、2度寝がすぐに出来ず、その後、4~6時くらいまで寝たんじゃないかな。結果、2つ夢を見た。枕が原因だと思う。良いやつにしてほしい。

 今日は良い天気のようだ、窓から見える明かりが強く青い。自分はたまたま外が見える部屋だった。部屋には窓が無いのだが、房と通路を挟んだ向かい側にすりガラスの窓がある。すりガラスだから入ってくる情報は少ないけど、天気の良い日は分かりやすい。明るく青い。陽の当たるところで書いている。

 もう検事局には行きたくないなぁー。あれが一番辛い。色々厳しくて、ほんとに自由さが皆無だからほんと辛い。拘束感がすごい。7番さんには、「月・火が刑事調べで水曜には地検に行くと思うよ」とかって言われるし。まじで、不安になること、言ってくんな。普通に嫌でびびるんだよ。

更に「それで金曜日には起訴かな。」知ってるわ。だまっとけ。

 そうなったら、少なくても1年は俗世に出られない。まぁ、今は何もできること無いと思うし。あまり、先の事は考えない方が良いんだろう。

25日-3:留置所生活15日目

 今日は日曜だからおやつの自弁があった。今日もおっちゃんは頼んでいて三ヶ月形の中にカスタードが入ったやつ。半分分けてくれた。いらなかったけど、半ば強引に渡され、いただいた。おいしいけど、普通。。。でもごちそう様でした。図25-③ホットケーキみたいな生地で、中にカスタードですね。

図25-③:三ヶ月方形の奴。

 髪の毛の話。すごい暴走している。アフロみたい図25-②金曜の面会で母が、

図25-②:今の髪の毛毛の痛みと、毛量が相まってひろがる。アフロみたいになる。

「幼い頃もそんな風にくるくるのくせ毛で、、、」とかいって涙ぐんでたけど。ちげーから。超むかついた。2,3歳で地毛ダメージ毛とかありえないから。それは天パ。今のはブリーチ・染毛等で痛んでるのと、髪をとかす物がないのでよけいふくらんでるだけ。泣くふりして、「私はかわいそうな母親、、、」面する材料にしてんじゃねえ。キモいわ。理解不能です。どこまでも自己中な母だわ。可能性として金曜日の風呂後、ぬれた髪を放置したのも、風邪の原因かも。ドライヤーくらい使わしてくれないかな。それか、乾くまでタオルを使わせてほしい。

25日-2:留置所生活15日目

 今日の朝ご飯。

・白飯 ・こんぶ(おにぎりの具によく使われる奴。味は普通。形がいびつ) ・柴漬けの緑版(色以外に何が違うのか分からない) ・キャベツ千切り ・コロッケ(ジャガイモ・コーン・グリンピース) ・わかめ ・みそ汁(インスタント) ・お茶。

 今日の昼ご飯。

・食パン ・りんごジャム(MKのやつ) ・チョコレート ・マーガリン ・マミー

・白湯 ・ポテト(芋の形が残ってるやつ) ・ハンバーグ

 ご飯のときは、部屋に ござ が入れられて、それを床にひきその上にご飯(弁当箱とか)を置いて食べる。ござがランチョンマットの変わりってことかな。絵でも、描いてみる。僕は、おいしくいただいててるけど、味は可もなく少し不可よりと行った評判。確かに、おいしくはない。受けとり口から受けとって、また食べ終わったらそこから返す。

 ご飯後等、薬を飲むとき(7番のおっちゃんがいつも飲む)、担当さんに手に出してもらって、一旦口に入れ、口に含んだことを担当さんに口を開け、見せる。その後、水等で薬を再びちゃんと飲んだことを口を開け担当さんに見せて示す。自分も、バファリンをもらったとにに一回だけやった。だいぶ変な気分だった。

 食べ終わった食器を一つずつ受け口に置いておくと担当さんたちがせわしなく回収してくれる。回収後にござを丸めて返したらご飯はおしまい。

図25-①:ご飯を食べるとき。これはたぶん朝。弁当箱1つとおわんみそ汁2つ。お茶?かお湯

 「あれも、これも、まだ書いてない」とかって思ってたんだけど書き出したら忘れてしまった。何だっけ。

25日-1:留置所生活15日目

日記

 日曜日。何も動かない日。検事、刑事、裁判所、郵便局。みんな休み。「働いていない」という意味では自分はしばらく長い間休みだけど、気持ち、身体は休まったもんじゃない。

 今日は午前中本を読んで過ごした。「天翔ける倭寇」(書けた良かった)の下巻を読み終えた。和歌の雑賀衆倭寇として大明(今の中国)で海ぞく行為をする話。上・下

の2巻。留置所には文庫本しか基本入れてもらえない(差し入れで)単行本だと表紙がかたいからだ。そういういみでは、マンガは入るらしい。実際、ワンピースを入れてもらっている人がいた。

 自分は、今のところ文庫本9冊と、英語版ドラえもん(マンガ)1冊を入れてもらっているが(英語の勉強しろということらしい)、15日間で2冊しか読めていない。このペースだと、あと2ヶ月ないと本を読み切れないな。それでも、示談が流れてしまえば、本は足りなくなる。そのときは、また差し入れてもらおう。保釈はしないつもり。お金の無駄としか思えない。その時にならないと分からないけど。この文章を書いている間は今後のこととか、頭に浮かんでこないから、不安を感じない。割と良い気分のまぎらわしになっているのだろう。

24日-6:留置所生活14日目

 予知夢について。正直、考え過ぎだと思うんだけど、以前に、同じ夢を2回見た。友達複数人とラウンド1に行った後、なぜか警察署にいるという夢。その場所はたぶん長野だった(友達が長野の人だった)し、警察署は今お世話になっているところより整っていて白基調なかんじの明るいところだった。一回目のときは、ラウ1の後に急に署にいてなんでやねんってとまどったかんじだった。2回目のときは、「これデジャブだわ」と思いながら夢を見ていた気がする。

 で、これがなんで予知夢かというと、始まりがラウ1で行き着いたのが警察署ってこと。細かいこというと、俺の今の事件の始まりはラウ1じゃないけど、ラウ1に行った後で警察署というのが夢と合致していた。今後、似たような夢を見たらメモしておこうか。何かの助けになる(?逃れられないものだとしたら意味ない)かも。拘留解かれたら、○○さんと△△△とご飯行って、その後ラウ1とかいいかもって考えていてふと思い出した。(笑)ちょっとびびったよね。図24-③はこの文章かくときに使っているボールペン。

図24-③:留置所ペン 書きにくい。

先がちょっと出ているだけなので、ペンを立てないと書きにくい。てか、書けない。「4」は留置番号です。それぞれ1本ずつ専用のペンがある。インクを使いきったのか、ただ使えなくなったのか分からないけど、今使っているのは2代目。

 図24-④は病弱スタイル。保温性はぼちぼち。

図24-④:病弱保温スタイル

今日もあと少しで終わる。まぁ、一番長いのは夜なんだけどね。

表24-1:1日の時間割