リューチ日記

留置所生活経験日記

25日-1:留置所生活15日目

日記

 日曜日。何も動かない日。検事、刑事、裁判所、郵便局。みんな休み。「働いていない」という意味では自分はしばらく長い間休みだけど、気持ち、身体は休まったもんじゃない。

 今日は午前中本を読んで過ごした。「天翔ける倭寇」(書けた良かった)の下巻を読み終えた。和歌の雑賀衆倭寇として大明(今の中国)で海ぞく行為をする話。上・下

の2巻。留置所には文庫本しか基本入れてもらえない(差し入れで)単行本だと表紙がかたいからだ。そういういみでは、マンガは入るらしい。実際、ワンピースを入れてもらっている人がいた。

 自分は、今のところ文庫本9冊と、英語版ドラえもん(マンガ)1冊を入れてもらっているが(英語の勉強しろということらしい)、15日間で2冊しか読めていない。このペースだと、あと2ヶ月ないと本を読み切れないな。それでも、示談が流れてしまえば、本は足りなくなる。そのときは、また差し入れてもらおう。保釈はしないつもり。お金の無駄としか思えない。その時にならないと分からないけど。この文章を書いている間は今後のこととか、頭に浮かんでこないから、不安を感じない。割と良い気分のまぎらわしになっているのだろう。